「仮移住」で暮らしてみて、本気で住みたくなった
名古屋で暮らす私たち家族が、伊豆市へ「仮移住」をしてからもう少しで2ヶ月が経ちます。朝晩の涼しさ、透明な海、星空の美しさ、そして人の温かさに触れるたび、「ここに住めたらいいなあ」と思う日が増えていきました。
娘もこの土地をすっかり気に入っていて、中でも「中伊豆小学校」に通えることが大きなポイント。区域外就学で通わせてもらっていましたが、帰ってくるたびに嬉しそうに学校での話をしてくれる姿を見て、「このまま本移住も現実的かもしれない」と、家族で本格的に話すようになりました。
そんな流れで、ついに「住まい探し」というステップに踏み出したのです。
空き家バンクではわからなかった「暮らしのイメージ」
まず最初に試したのは、伊豆市の空き家バンクのウェブサイト。ですが、正直なところ、写真や情報だけでは生活のイメージが湧かず…。築年数や間取りの数字よりも、「この家に住んだらどんな毎日が待っているんだろう?」という感覚を知りたかった私たちにとって、物足りなさがありました。
「だったら直接聞いてみよう」——そう思い立ち、伊豆市の移住相談窓口「9izu移住情報センター」へアポ無しで訪問することに。
アポ無し訪問にも温かく対応してくれた9izuセンター
突然の訪問にもかかわらず、スタッフの川崎さんがとても丁寧に、そして親身に対応してくれました。以前もふらっと立ち寄ったことがあったのですが、そのときと同じく、笑顔で迎えてくれてホッとしたのを覚えています。
「中伊豆小学校の学区内で、小学生の子どもがいる家庭でも安心して暮らせる住まいを探しています」とお伝えすると、私たちの仮移住中の暮らしぶりも聞いてくれながら、候補物件をいくつか紹介してくれました。
9izuスタッフ 川崎さんからのリアルなアドバイス
私たちが考えていたのは「一軒家を購入する」という方向でした。でも、川崎さんからは「いきなり購入より、まずは賃貸で地域のことを肌で感じてからでも遅くないですよ」とアドバイスをもらいました。
川崎さん自身も、地域おこし協力隊としてこの地に関わっている方で、リアルな経験談を交えて話してくれたのがとても参考になりました。
中でも印象的だったのが、地域おこし協力隊に参加すれば「月5万円の家賃補助が出る」という制度の話。(※3年間)家賃相場が安めな伊豆市では、この補助があることで実質2万円程度で住める物件もあるとのこと。
「まずは3年間、協力隊として地域に関わってみて、それから本格移住を判断するのもアリですよ」という提案に、家族で目を見合わせて「なるほど…」と納得。
タイミング次第で物件にも出会える
川崎さんのおかげで、タイミングよく複数の賃貸物件を紹介してもらえました。冷川エリアの一軒家など、それぞれ個性のある住まい。
「このあたりの賃貸は数が少なく、タイミングが悪いとまったくない時もあります」とのことで、私たちはラッキーだったようです。
ただ、お盆期間中だったため内覧はできず…。とはいえ、具体的な物件の資料や家賃情報を見せてもらったことで、家族でイメージを共有しやすくなりました。
一度名古屋に戻って、家族会議へ
その日は内覧こそできなかったものの、住まいの選択肢が見えてきたこと、制度の情報を得られたことが大きな収穫でした。
「帰ったら家族会議だね」と笑いながら、仮移住住まいに戻る道中、夫婦で今後の生活の話を何度もしました。
仮移住は「お試し暮らし」ではあるけれど、やっぱり実際に住んでみないとわからないことって多い。今回の訪問で、“暮らすことを前提に考える”視点がグッと現実に近づいた気がしています。
まとめ:本気で暮らしたくなったら、まずは相談してみよう
伊豆市での仮移住を通じて、本気で暮らしたくなった私たち家族。住まいの選択肢を探す中で、感じたのは「情報はWebだけじゃ足りない」ということ。そして「地域の人に聞くのが一番リアルで信頼できる」という実感でした。
「移住って、どこから始めればいいんだろう?」と思ったら、まずは地元の移住情報センターに足を運んでみるのが近道かもしれません。アポ無しでも、こんなに温かく迎えてもらえる場所があるのなら。
あなたも、暮らしを変える第一歩を、伊豆で踏み出してみませんか?
