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「思ったより違うなあ」から始まった生活のギャップ
名古屋で当たり前にしていた生活習慣が、地方に来るとじわじわと変わっていく——。
そんな驚きと戸惑いを感じたのが、「ゴミ捨て」でした。
仮移住という形で約2ヶ月間、地方で暮らすことになった私。
田舎暮らしを始めたのですが、以外と面倒と感じたのが“ゴミ出しルール”です。
名古屋では、燃やせるゴミは週2回、さらにペットボトルやプラスチックごみなども週1回で捨てられました。しかも、「捨てる場所」がご近所のネット囲いのゴミ置き場だったから、出勤前にサッと出せばOK。でも、仮移住先ではそうはいきませんでした。
鹿と猪と共存する!?地方ならではの“ドア付きゴミ箱”
仮住まいにはゴミ箱が設置されており、「燃やせるゴミ」の収集所までは歩いて3分ほど。ここまでは「まあまあ便利」と思っていたんですが、ゴミ捨て場の見た目にまずびっくり。

名古屋ではネットで覆われただけのオープンなゴミ集積所だったのに、こちらでは頑丈な“ドア付きの箱”が設置されていました。
「なんでこんな大げさな?」と思っていたら、地域づくり課の方が一言——
「鹿とか猪が荒らすからねぇ。」
なるほど、納得。自然が身近にあるということは、こういう現実とも隣り合わせなんだと実感しました。(1ヶ月経ちましたが、猪と鹿にはまだ遭遇していません。)
燃やせるゴミは問題なし。けれど、それ以外が…。
仮移住初日に自治体から「ゴミ出しカレンダー」を渡され、収集日をチェック。
燃やせるゴミは週2回、これは名古屋と同じで一安心。
しかし問題は、それ以外。
缶類、ペットボトル、プラスチックゴミなどは「隔週」回収。つまり、月に2回しか捨てられないのです。

これがとにかく不便。
仮移住で部屋はそこまで広くなく、ゴミを溜めておくのもストレス。分別できるようにたくさんのゴミ箱が仮移住住まいには設置されていますが、溜まっていくばかり・・・。マメな性格ではないので捨て忘れてしまうことも多い…w

しかも、燃えるゴミと違って、これらの資源ゴミを捨てる場所は“さらに2分先”にあるため、わざわざ行くのが面倒で、一度だけ割れたお皿を捨てに行ったときに「遠いなあ…」とぼやいてしまいました。

スーパーに頼る生活。「マックスバリュー通い」は生活の一部に
結局、捨て忘れた資源ゴミはマックスバリューまで持っていくのが習慣に。
このスーパーにはペットボトルやトレーなどの回収コーナーがあり、買い物ついでにポイッと捨てられて便利。

名古屋では「決められた日に玄関出てすぐ」の感覚で捨てていたものが、こちらでは「持ち運んで、分けて、確認して、捨てる」。日々の“ちょっとした面倒”が重なるのが、地方生活のリアルです。
それでも、少しずつ慣れていく——生活リズムと心の変化
とはいえ、そんな不便さにも、徐々に慣れてきました。
ゴミ出しのタイミングを「朝の散歩がてら」にしてみたり、ゴミカレンダーを玄関の見えるとこに置き常に確認。自分なりの工夫で、生活リズムを作っていく楽しさもあります。
地方は「便利さ」では都会に敵いません。でも、日々の動作一つひとつに“自分で考えて動く”余白がある。名古屋では考えたこともなかった「ゴミをどう出すか」を、真剣に考えている自分にちょっと驚きます。
「暮らしの当たり前」は、場所が変われば当たり前じゃない
仮移住して感じたのは、都会では見えなかった「生活のありがたみ」です。
ゴミがスムーズに捨てられること、集積所が近くにあること、それがどれだけ“恵まれていたか”を今になって痛感しています。
地方暮らしには不便もあるけど、それ以上に「自分の暮らしを見直すきっかけ」があります。
ゴミ出しひとつで、こんなに考え方が変わるなんて思ってもみませんでした。
あなたは、ゴミ出しのルールを“当たり前”だと思っていませんか?
もし今、「地方移住ってどうなんだろう?」と考えている方がいたら、ぜひ一度“生活のリアル”を想像してみてください。
便利さよりも、暮らしそのものを楽しめる力が試される——そんな実感が、きっとあなたの中にも芽生えるはずです。
さあ、あなたならどう向き合いますか?