仮移住中に高熱…風邪で半日潰れた!地方の病院事情と対策とは

仮移住体験

知らない土地で発熱。まさか風邪でここまで苦労するとは

「やばい…、これ、ただの風邪じゃないな。」

体の節々が痛くて目が覚めたのは、仮移住生活を始めて1ヶ月ほど経った朝でした。熱を測ると、まさかの39度超え。扁桃腺が腫れ、唾を飲み込むだけでも喉が焼けるように痛む。

実を言うと、「仮移住中に風邪を引く」なんてこと、まったく想定していませんでした。むしろ、「自然に囲まれて健康的な生活を送れるはず」くらいに思っていたのです。田舎暮らし=空気がきれい=風邪知らず、という短絡的なイメージだったのかもしれません。

「今日は寝てれば治るかな」と思ったものの、熱は上がる一方。おまけに、ここは慣れない仮住まいの土地。どこの病院が良いのか、どこなら診てもらえるのか、まったく分からないのです。

スマホ片手に、病院探しの迷走が始まった

慌ててスマホで検索。出てきたのは「今野内科」「青山医院」など、いくつかのクリニック。でも、口コミをじっくり見る余裕もなく、どれを選べばいいかわからない。

「とりあえず、誰かに聞こう…!」

娘の小学校の友達のお母さんに連絡し、ようやく「伊東市の耳鼻科が丁寧でおすすめ」と情報をゲット。家から車で30分ほど。

松尾耳鼻咽喉科|伊東市伊東駅の耳鼻咽喉科・アレルギー科
静岡県伊東市の松尾耳鼻咽喉科です。一般耳鼻科・小児耳鼻科・アレルギー内科・産業医学に関する診療をいたします。わかりやすい説明と温かい診療を心がけ、街のかかりつけ医として、安心して信頼いただける、そして笑顔の絶えない明るいクリニックを目指しま...

途中、偶然会った近所のおばあちゃんにも話を聞いたけれど、「その辺の病院はあんまりねえ…」と頼りにならず。

中伊豆温泉記念病院という大きな病院もあったけれど、その日の当直は整形外科医。風邪では診てもらえないとのことで断念しました。

解熱剤でしのぎつつ、ようやく辿り着いた診察室

引っ越しのときに持ってきた解熱剤を飲んで、なんとか車を走らせる。ようやくたどり着いた耳鼻科で、9時半に受付。

でも、ここでも一苦労。予約優先制のため、実際に診てもらえたのは11時過ぎ。ぐったりした状態で受付だけ済ませて車に戻って待機。「名古屋だったらもっと早く診てもらえたのかな…」と、ふと考えてしまいました。

幸い、先生はとても丁寧に診察してくれ、薬を処方してもらい、その日の午後には少し楽になりました。

きれいな病院でした!

地方の病院事情は、想像以上に“情報弱者に厳しい”

今回の体調不良で、仮移住生活の中に意外な落とし穴があることに気づきました。

それが「医療アクセスの壁」。

都会では、多少混んでいても病院は選び放題。内科も耳鼻科も10分圏内に複数あり、夜間や休日診療も充実しています。

でも、地方では以下のような事情が存在します。

  • 診療科の選択肢が少ない:専門科がそもそも少ない地域も多く、選べない。
  • 当直が専門外:総合病院でも、その日の当直が整形外科など、目的と合わないことも。
  • 予約制・診療時間が短い:今すぐ診てもらいたい時に限って予約制で長時間待ち。

医療インフラの“差”は、暮らしやすさに直結する

正直に言えば、今回の経験で「風邪一つでこれだけ苦労するのか…」と少し参ってしまいました。私自身はなんとか我慢できましたが、「これが子どもだったら?」と思うとゾッとします。

都会では当たり前に受けられていた医療が、地方では一歩踏み出すにもハードルがある。

でも、地域の中でうまく情報を得たり、人とのつながりを作っておくことで、少しずつ安心感も得られるのだと実感もしました。

仮移住・地方暮らしを始める前に知っておきたい「医療の備え」

  • 病院の種類と場所をリサーチ:必要な診療科の場所と対応時間を把握。
  • ご近所のネットワーク活用:いざというとき頼れるのは、地元の知恵。
  • 常備薬の準備:解熱剤・鎮痛剤は家庭にストックしておくと安心。
  • 「もしも」のルール共有:家族で病院の場所や連絡先を確認しておく。

「健康なら大丈夫」は思い込み。地方暮らしの本当の安心とは?

「仮移住生活、慣れてきたな」と思っていた矢先に体調を崩し、まさかの「風邪で半日消失」という現実。

今回の経験を通して、「病院が近くにあることのありがたみ」「地域に根ざした情報ネットワークの重要性」を身をもって学びました。

仮移住を検討されている方。どうか、“住む場所”だけでなく“病院の場所”にも意識を向けてみてください。

いざという時、誰が助けてくれるのか?
どこに駆け込めばいいのか?

それを知っているだけで、仮移住生活の安心感はぐっと高まります。

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